梅雨の時期に漂う玄関周辺のイヤな臭い、玄関は日常閉め切っていることと、風通しをしないこともあり、どうしても臭いがこもってしまいます。おまけに梅雨時の靴箱は、湿気が多いことで靴の臭いが充満していても致し方ない状況です。
臭いのもとは、靴の汚れから発生する雑菌が正体で、それらのせいで悪臭を放つ靴たちが靴箱にはたくさん収納されています。
今回は、梅雨時の靴のイヤな臭いの対処方法についてご紹介していきます。
靴が臭う原因とは
雨が降り続いて、じめじめした空気で包まれている室内に立ち込めるイヤな臭いのもとは、人間の汗や皮脂の汚れなどが多湿な環境で起きる雑菌の繁殖によって作り出されています。
雑菌の繁殖条件は水分(汗や雨)、湿気、温度、酸素の4つの要素があつまることです。
たとえば、足には汗腺が集中しているので足裏から発生する汗の量は、1日でコップ1杯分は出るそうです。
そのため、通気性の悪い革靴や秋・冬に履くブーツなどは、汗の水分と他の要素が混じり合い雑菌の温床になってしまっているため、靴が臭うというわけです。
靴箱の環境を整え、靴のイヤな臭いを消し去ろう!
毎日同じ靴を履くと、靴に残った汗が乾かないうちに汗が靴にたまっていく状態になってしまい、それが臭いを増殖させてしまいます。
そのため、1日履いたらその翌日は同じ靴を履かないことにして、臭い対策をしましょう。
続けて同じ靴を履かないことで、その靴自体の寿命も延びますので是非とも行ってください。
靴箱に靴を詰め込みすぎない
靴箱に靴を詰め込みすぎてしまいますと、空気がよどみ換気もままなりませんので、なかなか臭いが抜けてくれません。
また、靴箱に靴を詰め込みすぎると出し入れも面倒になってしまいますので、新しい靴を購入するときは、靴箱にゆとりが出るように収納する靴の数をあらかじめ決めておくことをおすすめします。
一日履いた靴を、すぐには靴箱には収納しない
丸一日履いていた靴には、足の汗が雑菌繁殖の温床になっています。
それでなくとも、梅雨時は外出中に雨に降られることも多く、靴が濡れていることもあります。
どうしても、玄関などに靴が散らばっていると、靴を靴箱にしまって片付けてしまいたいという気持ちにもなりますが、履いていた靴が乾かないうちにしまってしまうと雑菌が繁殖してにおいの原因を作ってしまいます。
靴箱にすぐに靴をしまうのはやめて、一晩は玄関に出したままの状態で靴を休ませてあげましょう。
靴自体の臭いを消してしまう「消臭対策」
10円玉で消臭
10円玉の成分の75%は銅で、銅には抗菌作用と水分に反応して発生する「銅イオン」を有し、これらはイヤな臭いのもとである雑菌を分解してくれます。
10円玉を靴の中に敷くだけで、消臭効果を得ることができますが、その効果は10円玉の周りに限られますので、靴全体に効果が出るように片方100円分の10円玉を靴の中に並べて消臭対策をしてみましょう。
即効性がある消臭スプレー
靴の消臭スプレーは、靴の臭いをすぐ取りたい方におすすめのアイテムです。
靴を履くとき、一日履いて帰ってきたときなどに手軽で使いやすく、即効性もあります。
朝の出勤前に履いていく靴が臭うときなどは、スプレーで応急処置をして出かけることをおすすめします。
重曹で消臭
キッチンや浴槽、洗面所にトイレの掃除に大活躍する重曹には、洗浄効果だけでなく消臭効果もあります。
なぜ重曹が、足の臭い消しに利用できるかは、そもそも足の臭いというのは酸性の臭いで重曹が弱アルカリ性の性質を持っていることから、中和作用で酸性である臭いを消してくれるという理由からです。
重曹を消臭に利用するには、履かなくなった靴下に重曹をいれて、淵をしっかりゴムや糸で結びシューキーパーのような形を作って、そのまま靴の中に収めて使います。
こうすることで靴の臭いも消すことができて、靴の形も崩れずキープできるという一石二鳥の使い勝手となります。
まとめ
靴の臭い発生の原因は、じめじめした多湿な環境と汚れと言われる理由は、多湿な環境と汚れは雑菌を繁殖させる栄養源だからです。特に、日本の梅雨時は高温多湿な気候となり、そういう時期にきちんと靴への対策をしておきませんと、玄関、靴箱、靴、そしてあなたの足も臭うようになってしまいます。
臭いを発生させないためには、週に1~2回は靴箱の扉を開けて換気をし、風通しをよくすることが大切です。
そして、靴箱には除湿剤や防カビ剤を入れておきましょう。
また、除湿剤は水分を吸い取るため、その水分が容器にたまりますから、こまめにチェックし水だらけになったら、新しいものと交換をするようにしましょう。
靴箱は、玄関近くにあるものですから、自分の好きなアロマオイルを調合して玄関や靴箱に置いたりすることで、お気に入りの靴もお好みの素敵な匂いに包まれますのでおすすめです。